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カテゴリー別アーカイブ: 日記

古民家移築現場見学会を開催します

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全国古民家再生協会長崎第一支部長でもある、私が監修した古民家移築が行われています。平戸市から島原市への大移動です。そんな移築現場を1日解放し見学会を開催します。

大工職人による墨付け手刻みで建てる大切さ

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福田工務店では、大工職人による墨付け手刻みをしています。住まい造りの常識です。勿論、倉庫にしても同じことです。日本の木造の建物は、日本の気候に適した日本の木を使って建てることが基本です。施工業者にも工場生産のプレカット等でしか建てたことがない業者もいるので、要注意です。日本の木造建築を知らないのでしょう。基本をしっかりと守ってこそ、木造の建物に携わることが出来るのだと思います。

木造の建物を耐震診断する場合には

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木造の建物を耐震診断する場合、在来工法の現代住宅は、現行法による耐震診断で診断しますが、礎石造りの伝統的な建物は現行法での木造耐震診断では伝統工法のまま残すことが出来ません。筋交いや金物・耐震壁で固めてしまうためです。伝統的な建物を伝統工法のまま残すための診断方法は、地震計を使った伝統耐震診断をする必要があります。診断結果で不具合があれば、時刻歴応答解析をして、耐震パネル型面格子壁や免震ダンパーを用いて、建物の耐力を保持することが出来るのです。
福田工務店では、伝統工法も在来工法もしっかりとしたノウハウで対応しています。

木造耐震診断は現状と違う可能性が

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木造の住まいの耐震が気になる方が先ず思うことは、一般的に行政が推進する木造耐震診断でしょう。この診断方法は、建物の現在の筋交いや金物の設置状況と内外装の仕上げによって、卓上で計算ソフトを使って診断します。しかしながら、筋交いや金物に関しては、目視で確認できる範囲で良いため、見えない部分の状態によっては、実際に診断しても現状と違う可能性は否定できません。

古民家活用で古民家を残しましょう

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古民家は活用しなければ、ただの古い家で終わってしまいます。古民家の空き家が多くなっている昨今、在来の住宅とは全く価値が違うことを知っていただきたい。古民家は数十年から数百年もの間、多くの世代に使い続けられ、その間もしっかりとしたメンテナンスが施された、日本の文化の象徴といっても過言ではないのです。そんな古民家を愛する多くの人が居ることも知っていただきたい。空き家でどうしようもないと諦めていませんか!
古民家は活用することで更に価値が上がります。古民家は日本人の財産です。いろいろな活用方法で残して見ませんか!
そんなお話を、しっかりとした専門的人材がそろった古民家再生協会に相談してみてください。

近江八幡には珍しい鍾楼があります

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西本願寺の別院で、近江八幡 別院にある鍾楼の柱には彫刻が施されています。とても珍しい鍾楼です。他ではあまり見ることが出来ない鍾楼です。

全てにおいてメンテナンスは大切

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住まいのメンテナンスは大切だということは言うまでもないコトですが、庭木の手入れも大切ですよね。先日訪れた京都西本願寺の境内にある銀杏の木の最大の特徴は、背丈が低いことです。これは植えられた当初から低くなるように数百年掛けて繰返し剪定や手入れをしてきた証なのです。日頃の手入れがいかに大切なのかがわかりますね。

大工道具と同じように機械も手入れが大切です

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家造りは、職人の手で墨付け加工をして建てることが絶対的に良いコトなのですが、だからといって全てを人の手で加工することはありません。材料の厚さを均一にするためには機械で削ります。鴨居や敷居の溝を彫るのも機械です。最終的に仕上げたり、細かな作業をする場合はもちろん職人の技術が必要となります。初期段階に機械を使うのですが、機械のメンテナンスは、大工道具と同じように大切なのです。機械の刃物を研ぐのも職人です。神経を使います。福田工務店にあるこの機械は、材料の厚さを決めたり、直角に削ることが出来る「自動カンナ」といいます。板幅45㎝まで削ることが出来るため、その刃物のを研ぐ時は、特に大変です。機械も日頃の手入れがとても大切なのです。

大工職人の育成が求められています

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福田工務店では、和風の家造りを基本として取り組んでいるのですが、巷の住宅は洋風の家ばかりで大工職人の技術が発揮できる仕事がほとんどありません。プレカット工場で加工された構造材を上棟日に初めて見て、図面を見ながら組み立てます。内外装は新建材で全てを作り仕上げていくので、職人要らずの作業で仕上がるのです。その為、職人の技術は然程必要ない家作りなので、本来の大工職人が少なくなってきているのです。
日本の伝統的な家造りをするためには、職人が必要不可欠です。自らの手で墨付けをし、自らの手で加工が出来る大工職人が少なく、今、育成をしなければ絶滅危惧種となってしまいます。古民家を守り、日本の伝統的な家造りを引き継ぎ伝えるために、大工育成の為の、棟梁を育て上げなければならないのです。
その一つとして、今年度13ヶ所最後となる「平成の大工棟梁検定」が滋賀県で開催されました。そこに私も検定主任として参加してきました。
大工職人を育てるために先ずは棟梁の育成も大切なのです。

大工職人の技術が必要です

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福田工務店では、出来る限り古材を活かしながら再生もします。構造材の傷んだ部分のみを継ぎ手などを使って復元していきます。その為には大工職人の知識と技術が必要となるのです。ただ、職人だけでは成り立つ現場でもありません。設計士と棟梁が互いに知恵を出しあってこそ、古民家再生が出来るのです。設計士とは言えども、古民家を理解した設計士でなければ伝統工法の古民家を残すことは困難でしょう。
古民家再生協会に所属する福田工務店には、伝統再築士がいて、建築士でありながら伝統工法を知り尽くしたプロです。古民家再生協会の会員でもある福田工務店では、古民家に関してのいろいろな相談も受け付けています。何でも構いません、お気軽にご相談ください。親切丁寧に対応いたします。