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カテゴリー別アーカイブ: 日記

一般的な和室の天井板は新建材ですが

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住まいのメンテナンスでよくある天井の張り替えです。和室や縁側の天井に使われている新建材の目透かし天井は、杉板と違って安価です。その為、多くの住まいで使われています。新建材なのでベニヤで作られていて、経年変化で色褪せたり表面が剥がれたりするので、張り替えが必要になってきます。杉板で張った天井はほとんどが張り替えの必要がありません。長い目でみたときには、やはり杉板が良いでしょうね。

公共工事での伝統耐震診断を設計する場合は有資格者でなければ

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公共工事での伝統耐震診断を実施した結果の報告書が届きました。早速、現地の施工業者に送りましたが、事前に監理している設計事務所へ報告したものの、そこにはやはり壁があります。着工してからの耐震診断だったので耐震改修計画から耐震改修までの予算や工期等の諸問題で、改修計画の提案をしているのですが、前に進んでいません。
やはり設計の段階から、事前に耐震診断・耐震改修計画・耐震改修までの一連の流れを予算化して取り組まなければ、施工してからではスムーズに進行しません。ガチガチの公共工事での伝統耐震診断による耐震改修は、古民家鑑定士の資格を持ちさらに伝統再築士の設計士でなければ対応は難しいようです。

我が家でもクリスマスイブ

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巷ではクリスマスイブで賑わいを見せています。

我が家でもクリスマスイブ

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巷ではクリスマスイブで賑わいを見せています。

鉄骨造でも外壁は要注意

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10数年前に建てられた鉄骨造にお住まいの方から「気になるところがあるので見てほしい」との依頼があり、訪ねました。外壁材は良いものを使っているものの、横ジョイントが経年変化で収縮してほとんどのジョイントで隙間が広がっていました。このままでは、雨漏りの原因となってしまいます。また、屋上のパラペットはコンクリート造だったため、コンクリートはクラックが多く発生していて、内部の鉄筋にまで影響して爆裂の原因にも成りかねません。
そこで、隙間とクラックのVカットコーキング処理の提案をさせていただきました。

古建具は職人の細かな気遣いを見ることが出来ます

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古建具の引き違い戸の縦と横の框の仕口は、一般的には、縦框が上下に伸びて横框が縦框に取り付く仕口となるのですが、この古建具は、横框の最下部が縦框の下に伸びています。敷居の溝を滑るときに、抵抗が少なくなるようにして、開け閉めをしやすくする工夫が施されています。また、敷居の溝の痛みを少なくするための工夫でもあるのです。当時の建具職人の細かな気遣いです。

古建具は職人の匠な技を見ることが出来ます

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古民家の建具は、今では造れる技術者がほとんどいないであろう精細な加工が施されています。
福田工務店でも、お客様から古建具に関しての修理などの依頼などもあります。
この欄間は、一寸厚の桐木を彫刻加工中抜きし、その中に障子引き分け戸としています。障子には細かい組手腰造りが施されていました。当時の職人の匠な技に脱帽です。

浴室をユニットバスに変えることで

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福田工務店では、リフォーム工事の依頼では、お客様と何度も打合せをさせていただき、最良な提案をします。
今回も、浴室には脱衣室がなく、廊下から直接浴室に入る間取りでしたので、廊下脇にあった収納部分を撤去して脱衣室に間取り変更しました。薄暗かった浴室がUBに取り変える事でスッキリと明るくなり、脱衣室も出来て、気持ちよく使っていただけてるようです。

古民家修復現場の屋根の下地は竹

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古民家修復現場の屋根の下地は竹を使っています。元の状態への復旧として使われますが、本来ならば竹の上に杉皮を張りそして屋根土を置き瓦を葺くのですが、今回の復旧は、竹の上に野地板を張り普通と同じように桟瓦となるようです。

土壁は時間がかかる訳

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古民家移築の現場では、土壁塗りが始まっています。先ずは、荒塗りが施されています。ある程度乾けば、裏戻し塗りとなります。裏戻しとは、外部から塗ることで内側では竹小舞の隙間からはみ出す土を削り取り、程よく乾けばそこへ土を塗る作業をします。裏戻しが終わると、表と裏の両面が乾くのを待って、中塗りと続くのです。古民家でも新築でも土壁は、時間がかかる理由でもあります。